幕末時代とは

黒船来航により若き志士たちを燃え上がらせた「尊王攘夷」、血で血を洗う佐幕倒幕の戦いの幕開け

幕末という時代は、わずか十五年です。嘉永六年(1853年)のペリー来航にはじまり、明治維新の慶応四年(1868年)までの時期が幕末と呼ばれてます。大政奉還が行われたのが慶応三年ですから実際は十四年と言えるかもしれません。 戦国乱世を勝ち残った徳川家康公が江戸幕府を開いてよりおよそ260年・・・徳川という一つの政権が保たれたというのは、奇跡に近い期間です。それだけ家康公は、強靱な幕府の土台を造り上げていたのでしょう。
しかし、嘉永六年の黒船の出現・・・アメリカの軍事力を用いた外交の申し出に対する幕府のとった政策(開国)への反発(攘夷)・・・ これが幕末という血を血で洗う時代の幕開けとなるのです。
武士とは、戦場で戦う人という意味です。

しかし、国をかけての大きな戦もなかった平和ともいえる時の流れの中で、次第に存在の意味が変わり、武士という格式だけが強くあらわれた時代でもあったといえるのではないでしょうか。そして、武士同士の上下関係への憤り、武士でない者たちの武士への憧れ、それらすべてが一気に噴き出した時代が幕末といえます。
攘夷という名のもと徳川幕府を倒そうとする者たち、果たして皆が皆、攘夷のためだけに徳川と戦ったのか、それとも身分への長年にわたる憤りを持つ者たちの徳川という権力の象徴を倒す口実に過ぎなかったのか・・・ しかし、眠っていた戦う人(武士)の魂が目覚めた時代であるとも言えます。